2017年 08月 15日
『 樹々は生きている 』
ウッドワン美術館にて。 序章、冬。「凍結がすべてのはじまりにある」。 芽吹きの、春。「樹は目を醒まし、水を飲み始める」。 いのち輝く、夏。「樹は新芽を出し葉先をひろげる」をへて、秋。「木々は色彩を、大地に放つ」。 そして、再び冬 へ... 脚本家 倉本聰さんの100点に渡る点描画の世界。 ゆるやかに流れる自然界の営み、そして樹々の語らい、時に独白を通して 四季を巡る ひとときでした。
↓ポスターの点描画《無題》(部分)2016年。 鹿と老木。この世に別れを告げる前に、森の老木にひとしれず挨拶に来た情景の一部です。 脚本家の目を通した点描画という手法で わたしたちに伝わってくる物語。 マルシャークの 『森は生きている』を読みかえした、この夏。 点描画に、十二の月の精たちがかくれんぼしている? なんて自分なりの幻想をくわえてみるのも、また面白い。
女鹿平。スキー場。このロケーションにある小さな美術館だからこそ、こういった自然を題材にした企画展がさらに輝きをましますね。
意外なところでの収穫は、展示室のところどころに採用されていた木のデザインパネル。いい味をだしていたなぁと。 ちょうど↑の作品もそのパネルに掛けてありました。 ウッドワンのオリジナルの〔デザインウォール〕だそうで、カタログを戴いて帰ってきました。
敷地内の「カウリの株」。 6月にスケッチなさったというカウリ2作品が追加公開されています。
新館にも立ち寄り、ガレやマイセンほか収蔵品を堪能。 アール・ヌーヴォー ! 目の保養をさせていただきました。
■ウッドワン美術館
『 樹々は生きている 』 倉本聰 点描画展 2017年6月16日ー8月20日