2009年 09月 25日
初秋の出雲路 vol.6登り窯
初秋の出雲路 出西生姜の季節 ふたたび。
5月の終わりに訪れた出西窯 を再訪。
器と人と... 素敵な出逢いがありました。
しゅっさいがま
島根県簸川郡斐川町出西3368
登り窯
奥行き5m 長さ25m
6つある入口はびっしりレンガが積まれ
中では焼きあがったばかりの焼物が。
この日は さましている状態で
まさに窯出し直前の様子です。
-*画像 手前より 2番袋 3番袋*-
1番袋から上へ6袋全部詰め終わったら
入口をレンガでふたをして横焚きの口を作ります。
火入れは大口から重油、後は割木で1番に上って横焚き。
火前1260度
火後1200度になったら2番へと順次6番まで2昼夜。
松の割木400束焚き続け2日間さまして窯出しをします。
作業されているご様子を遠目に...
今回は
勇気を出して お声をかけてみました。
出西窯同人五人展 にも出展されていた
多々納 英夫さんです。
釉薬をかける工程の1つだそうです。
作業の途中ですのに
登り窯をご案内下さいました。
なんと偶然にも年に数回の 登り窯がたきあがったばかりとか。
入口はレンガがつまれ
閉じられています。
2日間冷ましてあけるときのワクワクを 想像してしまいます。
色々とお話しを伺うことができました。
焼きあがった焼物は商品として
無自性館にて
大好きな 呉須のコーナー(左上)
焼物と呉須のコンビネーションが美しいビアマグは
今回頂いて帰ったもの
<なにもかにもおかげさまで 自分の手柄などどこにもあろうはずがない>
作り手の名前が前に出て一人歩きしないという
理念が 無自性 ということだそうです。
歴史は60年ほどの窯ですが
親世代の創業から 若い世代が受け継いだバトンの作品を
一つひとつを手にとって
普段遣いの茶碗を選ぶ楽しみを見つけました。
実は出西窯のことは
前回この地に来るまで知りませんでした。
実際に普段の生活で使ってみて
そのよさを感じての再訪。
こうやって 陶工の方にご案内戴き
より身近なものになりつつあります。
登り窯の上には
焼き具合を見るための
お猪口状の焼物と粘土の温度計が
その役目を終えて
置かれていました。→ 色見(いろみ)
その一つを
帰り際 頂きました。
これで中の焼物の出来を判断するそうです。
こちらは 釉薬がきれいに表れ→
火加減も上出来とか。
とてもいい記念になり 感激です。
出西窯全景
のどかな出雲平野
屋根が重なり合った手前側建物内に 登り窯があります。
そしてなんと
今回
あの登り窯の中で待機していた新作に
お目にかかれる機会が 広島で。
- 出雲 - 出西窯展
■9月24日(木)~30日(水)
■福屋八丁堀本店7階ギャラリー101
(最終日午後5時閉場)
この週末には出かけてきます。
どんな器に出逢えるかな。
そして 陶工さんにも...
vol.1 お ち ら と vol.2 源泉掛け流し
vol.3 湯宿のご は ん vol.4 蕎麦のハ ナ サ ク vol.5奥出雲葡萄園