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秋の京を歩く vol.1平等院鳳凰堂

ススキの穂   そよそよゆれる秋の風
紅葉の季節を前に 静かに京都を巡ります。
旅のはじまりは 平等院鳳凰堂から。
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平等院鳳凰堂
京都府宇治市宇治蓮華116 



夏に九博で 阿修羅さまたちにお会いし
できれば秋の京都でも仏像めぐりをしたくて
ならば 三十三間堂か平等院か。
未訪の 平等院を旅の最初に訪れました。
思わず10円玉を出してみたりして。




平等院の門をくぐったら
まずは内部拝観の順番をキープしてから (人数制限あり)
ゆっくり巡りたいものです。
説明をうかがう前後で印象も深まり
色々な発見がありました。

関白藤原頼道 開創の平等院。
鳳凰堂の阿弥陀如来坐像は 定朝作。
雲中供養菩薩像 とともに 平安時代の仏像。
ちょうどお足元で説明を聞いたのですが
ふくよかであたたかく 包み込まれるような包容力のある阿弥陀様。
来迎を画いた9通りの壁扉画...

水際を美しく見せる石敷きの
水面にうつる鳳凰堂 
対岸より 正面
実は格子戸越しに 阿弥陀様のお顔がこちらをご覧になっているのです。

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隣接の鳳翔館には 見どころいっぱい。
近くで雲中供養菩薩像や鳳凰を拝見できます。
もう 雲中供養菩薩像のファンになってしまいました。
鳳凰堂に舞っている菩薩様ですが
鳳翔館では26体が間近で拝見。
いずれも雲に乗り 様々な楽器を奏で舞うお姿がとってもキュート !
一体一体 お顔の表情も違い
衣や雲 彫りの繊細さにも感動 です。


平氏との宇治川の決戦から
頼政830年忌ということで
無常という伝説 にて 秘仏も公開されていました。
頼政 辞世の句

「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果 てぞ 悲しかりける」

この地で西方浄土に向かい座し自刃したという頼政の図を観ながら
この句を詠むと
思い半ばの口惜しさがひしひしと伝わってきました。
平等院に西方浄土を見たのでしょうか。


秋の京を歩く vol.1平等院鳳凰堂_d0098183_1175156.jpg
極楽浄土を体現したといいますが
平安の世より災禍にあうことなく
修復を重ね今日まで来たというところなど 感嘆。
往時をしのぶ場所がいたるところにありました。

ちょうど表門では キンモクセイの香りが漂い
都会の喧騒を離れ
静かにゆっくりと極楽浄土を巡ることができました。


お茶の香り立つ参道を通り抜け 
お土産もの屋さんをのぞきながら散策。
おめあての
中村藤吉本店 にてひとやすみ。
旅のタノシミです。

まず最初に温かいほうじ茶が出され 一服。

ひやこい竹筒に入っているのは
宇治茶の香りも高い 手作り生茶ゼリイ
実はこの抹茶アイスや白玉の下にたくさん
ゴロゴロ ごろごろ 生茶のゼリイ。
とっても美味しい。
秋の京を歩く vol.1平等院鳳凰堂_d0098183_11333480.jpg


さぁて
宇治駅に戻ったら
お次は 東福寺です...
by Jasmine_style | 2009-10-17 12:35 | 山城路~京 | Trackback

Que Sera Sera ♡ 二拠点生活の日々 備忘録として綴っております。        Hiroshima JAPAN


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