2012年 11月 05日
大徳寺塔頭めぐり 興臨院~瑞峯院~本坊曝凉
瑞峯院 独座庭 ※重森三玲 1961年作庭
■ 龍源院→ 黄梅院 → 興臨院→ 瑞峯院→ 大徳寺本坊→
総見院→ 高桐院→ 大仙院
興臨院 こうりんいん 京都市北区紫野大徳寺町
秋の特別公開にて。 重文の表門は趣があります。
門をくぐると ムラサキシキブ !
他 ホトトギスもまもなく開花状態
蹲には手折ったミズヒキソウやら 酔芙蓉など
こちらでは秋の草花にも出逢えました。
前田家の菩提寺。
方丈前庭 大石 松をあしらい理想的な蓬莱の世界観を表現しています
瑞峯院 ずいほういん 京都市北区紫野大徳寺81
大徳寺の塔頭めぐりで 楽しみにしていた 独座庭
重森三玲 らしさがよくわかるお庭です。
力強く 勢いのある !
説明板には こう書かれています ... ↓
「荒波に打ち寄せられても雄々と独座している蓬莱山の風景です
さわがしく忙しい日々の生活 ひとときを静かに坐って
この蓬莱山のように雄大な泰然とした心境を 体得したい !!」
側面から見ると また立石が表情をかえ
白砂はまるで打ち寄せる波の音が聞こえるかのよう。
作庭は 1961年 半世紀。 いつまでも坐して見ていたい庭。
閑眠庭
「大友宗麟公はキリシタン大名でしたので
横に3ヶ たてに4ヶの石の流れを十字架に組まれ万民の霊を弔って ...」
こちらの方向からは白砂がきれいですが
実は向こうに見える石の方から眺めると
説明にあるように それとなく十字架が。
禅の庭でありながら
自分の信条にさからわず 弔う心を庭にあらわすということ
禅の心も キリシタンの信条も 。
この配置にこめられた思いに
胸がしめつけられそうでもあります。
説明板がなければ まったくそこまで読み解けないどころか
十字架さえ 見逃すところです。
こちらで お抹茶と干菓子を。
大徳寺納豆をくるんだ落雁 銘は「紫野」
花頭窓より独座庭の立石をながめつつ
お抹茶というのも 忘れられないたびの思い出。
大徳寺本坊 曝凉 だいとくじほんぼう ばくりょう
この日は年に1度 の 本坊内 曝凉。
国宝の方丈と唐門 特別名勝 枯山水庭園
絵画・書・襖絵などが むしぼしをかねて展示されています。
本坊の曝涼は 当然ながら 内部写真撮影禁止。
本当に良いの ? というほど
軸や襖絵など 手の届く近さで拝見できるのですから
バッグなど荷物はすべてお預けして
身軽になって 間近でじっくり拝見。
目を凝らして附属のメモを見ながら 何のお軸か 襖絵か 。
高山寺で買い求め 帰ってから書くつもりの
ご朱印帳 表紙の題字と名前。
名なしのままではいかんよ と ありがたいことに
名いれをしていただきました。
それはもう達筆というか あまりの流麗さにため息。
しかもとっても楽しいお方。
よかった 自分で書かなくて。