2013年 04月 24日
『 リンカーン 』
先週末公開 スティーブン・スピルバーグ 監督作品
『リンカーン』 原題 Lincoln
鑑賞してきました。八丁座 いつもの座席で (*´∇`)
たまたま最近
『声をかくす人』 (R・レッドフォード監督作品) を観ていたものだから
(リンカーン大統領が暗殺されたところからはじまる。
アメリカで初めて女性として死刑になった実在の人物
メアリー・サラットの物語)
時系列からいえば
『 声を... 』 を 『 リンカーン 』 のあとに観ると
尚 一層 この時代の流れがわかるかと思われます。
南北戦争が4年目に突入した1865年。
一筋の光さえも見えないような困難な時代。
一国の大統領の顔と
父として 夫として ひとりの家庭人としての顔
様々な葛藤や苦悩の中にも 信念を持ち続け
未来への希望 決して諦めない心が 人を惹きつけてやまない
now ! now! now! のフレーズが説得力を持って迫ってきます。
メッセージをどう受け止めるか
観ているわたしたちに問いかけてきているかのようでした。
まさに リンカーンその人にしか見えない
ダニエル・デイ=ルイスの佇まい
そして脇を固める共演陣の錚々たる顔ぶれ
それだけでも ワクワクするではありませんか。
リンカーンと妻メアリー (サリー・フィールド)
リンカーン家に仕えていたエリザベス (グロリア・ルーベン)との関係。
悲願の奴隷解放を実現させるために
その先鋒をいく 共和党員スティーヴンス (トミー・リー・ジョーンズ)
信念の人もまた その背景に妻の存在があったのですね。
奴隷制度に対する 反対法案を通すためには
なりふりかまわぬ多数派工作を仕掛ける大統領。
そこで登場するのが
ロビイスト(ロビー活動家) ウィリアム・N・ビルボー
ジェームズ・スペイダー 登場には
不意をつかれて (出演していることを知らなかった)
私にとっては この作品が俄然 おもしろいものに。
深刻な雰囲気の中に咲く 一輪の策士(?
あの力走には拍手を送りたいです !
当時の衣装 かつら ...
ほの暗くあおい映像 凄惨をきわめる戦場のあと
一転 ホワイトハウスと青い空
野次や怒号の飛び交う 当時の議場は
そのまま議場の人となっているかのような錯覚さえ覚えました。
エピローグ 銃弾に倒れる前のシーン
メアリーと馬車に乗り 旅を 将来を 語り合うシーンが好き。
穏やかな表情 つかの間の平穏。
" hello Japan "
スピルバーグ氏のメッセージではじまった2時間30分
あっという間でした。