2013年 05月 31日
原点に 立ち返る
緑こき 新緑の季節 。
新しい 黒いちゃん塗りの千木は
もうすでに 周辺の景色にとけこんでいました。
雨にけむる八雲山 神々しい 出雲大社 御本殿
檜皮葺きの厚みは なんと1m 千木においては7.7m とか !
美しく生まれ変わりましたね。
ご神紋もはっきりと確認できます。
ご修造前のお姿 この緑青も60年の歳月
この日
八足門より 瑞垣の内に入らせていただき
高円宮久子妃殿下ご臨席のもと
本殿遷座奉祝祭に参列させていただきました。
ちょうど振り向くと 大神と仲睦まじく 国譲りをお輔けなさった
須勢理比売命(スセリヒメノミコト)をおまつりする
御向社の前あたりに着席。
大国主大神の 新しいお住まいの扉が開かれ
厳粛な中 巫女神楽なども奉納されました。
その清らかな鈴の音といったら 。
またとない経験を得ました。
60年に一度のご遷宮 は 「原点回帰」「蘇り」 とも。
ご修造中の特別拝観で目にした 松脂のしたたり。
脈々と受け継がれる中において またあらためて原点に立ち返る。
自分自身もまた これからの人生において
心にとどめておきたい そう思いました。
瑞垣の外では 人だかりが。 はじめて目にする 吉兆神事
ひゃ~ といいつつ近寄ってみる。傘姿がなんとなくユーモラス 。
左より
・大しめ縄
拝殿と神楽殿にある大しめ縄
綯いはじめの太い部分が神社に向かって左側です。
他の神社とは逆 というところも みどころの1つです。
・ムスビのご神像
・十九社
八百万神様がたのお泊りどころ。
この苔むした佇まいが好きでした。 ご修造をひかえお別れですね。
素鵞社 そがのやしろ
前夜の神楽劇のおかげで
すっかり身近に感じられた素戔鳴尊(スサノオノミコト)がご祭神
親神さまとして ご本殿の真裏から見守っておられます 。
裏には八雲山がせまっていて ... 。
この日は奉祝行事として
東北の伝統芸能 請戸の田植踊(福島県浪江町)を鑑賞
お茶席にもうかがって 茶事のふるまいをいただきました。
1つ発見したこと。
参列のための受付にて
紅白ではなく 黒白の鯨幕がかかっていました。
出雲大社の祭事では これが正式だそうです。
境内から 神門通りにかけて何往復したか。
清々しいご神気をいただきながら
同じ場所に集うひとびと 共にお祝いできるこの瞬間は
これまた 結びのご縁。
参道で親切にしていただいた見知らぬご婦人。
木の鳥居の前で わたしたちのベストショット(笑)を撮ってくださった方。
見えること みえないこともふくめ 。
ありがたくて 幸せなことだなと思うのでした。
前夜の奉祝行事 の盛り上がりといい ♪
雨でレンズが曇ってしまって ちょっと雰囲気があった1枚です。
備忘録
本殿遷座奉祝祭
□ 参列者栞
□ 浄掛け 檜皮古材が漉きこまれたもの
□ 御幣 〃
引き物 (記念品) ×2
□ お赤飯 おなおらい
□ 美保岐餅
←白玉 赤玉 青玉 それぞれに
長寿 健康 若返りの意味を持つ。 搗きたてです !
□ 本殿遷座記念箸 御本殿大屋根の檜皮を用いた御箸 2膳
□ 本殿遷座祭神酒
□ 御本殿大屋根檜皮古材
■ 出雲大社
平成の大遷宮 奉祝行事