2015年 04月 27日
名残の桜2015 ~妙心寺退蔵院
仁和寺から 妙心寺へ。
ご縁のある妙心寺ですが
広大な山内、多くの塔頭を外から眺めながら めざすは退蔵院。
まだ見ごろの枝垂れを ひとめでも。
中根金作作庭「余香苑」陽の庭 と 枝垂れ桜
そうだ京都、行こう。
向かって右手 陰の庭
白砂が 陽の庭 なら 黒砂は陰。その対比も見事。
花びらが 掃き清められた枯山水に映えます
いまごろはつづじさつきが満開でしょうか
あずまやと 山吹
お茶席は大休庵でおひとりさまの世界
枝垂れも堪能しながら あまいもんも。
国宝「瓢鮎図」をかたどったお菓子をいただきながらいただく
お抹茶が なんだか心にしみました。この日、雨風もつめたかったですし。
あの鯰さんを瓢箪でとらんとする禅問答の山水画は
京都国立博物館で昨年拝見しましたけれど
いただくのがもったいないぐらい キュートな和菓子。
さて この禅問答、なんと解く ?
方丈より「元信の庭」
驚きました。「元信の庭」は
絵師である狩野元信作庭の枯山水ですが 常緑樹ばかり。
四季折々の変化を求める落葉を使っていないようです。
テーマは 「不変の美」。
ミツバツツジもみごろでした
大変な雨の中でしたけれども 新緑がとても美しかった。
はらはら散る枝垂れを、 余香苑を、お茶席までも
ひとりじめのような とても静かで豊かな時間でした。
夕刻、JR花園駅へ向かう途中 雨もあがり晴れ間が ...
■ 妙心寺 退蔵院
京都市右京区花園妙心寺町35