2016年 11月 11日
美しい苔庭、色づきはじめの紅葉 ~京都 瑠璃光院~
一瞬、瑠璃色に輝くという 「瑠璃の庭」
一面の苔の絨毯の奥に、ひときわ美しく光を放つ泉石。
瑠璃色という お庭の表現を 石をとおして拝見した気がします。
三条実美公ゆかりの瑠璃光院
11月第2週、楓は色づきはじめといったところでしたが
柔らかな光が交錯する空間でした。
2階「書院」より。 同じもみじを上から。
苔の間をぬう一条のせせらぎ
苔が美しいなぁ。 そして、なんといっても石。
特別拝観のこの季節、京都に行ったら寝る間も惜しい(笑。
瑠璃光院は、訪ねてみたいお寺の一つでした。
名建築の「書院」からは 借景を撮影する人で、いっぱい。
色づきはじめた景色を眺めている間にも
またたく間に人、人、人。 この写真、一瞬。
色づきの最盛期は 瑠璃光院のフォトギャラリーで ★
と、いうところで 心しずかに、写経タイム。
お部屋の隅にあった写経を手に取り ...
書き終えてからはじめて気づく。
どうも人と違う用紙に長文を書いていたことに。
中級、上級の人用の写経を手に取ったようで^^;
それもまた、ご縁。 無事 おさめさせていただきました。
写経と言えば西芳寺を思い出します★
今はわかりませんけれど、当時は書かないことには
お庭を拝観できませんでした。
わたしはそのころ手が思うようにならなかったのに
不思議とすらすら般若心経を書き写すことができました。
おおさめしたあと、ようやく憧れの「苔庭」へ。
満開の枝垂れ桜も楽しめて のちに、
その時撮った枝垂れ桜と本堂の写真を 旅行誌に載せていただき
なにかが変わったような気がする。
こちらは 苔寺か ... 苔のあまりの美しさに魅了されました。
「臥竜の庭」
今にも天にかけ昇ろうとする龍。水の流れと石組で表現した池泉庭園。
あー 青空が美しい ! これを撮っていたら
右手から高枝切狭が(笑。 お手入れは欠かせませんね。
洛北も、11月後半が紅葉の見ごろでしょうね。
隣接する、素敵なお宅では
ルイ・イカールの所蔵品を展示した
ルイ・イカール美術館として 公開されています。
ご住職自らが収集なさったとか。 très bien ❤
瑠璃色に輝く浄土から、一気にパリの風。
八瀬(やせ)というところ、瑠璃光院へ続く参道は
高野川沿いに瀟洒なお宅が建ちならぶ住宅地でもありました。
比叡の山すそにある静かな環境ではありましたけれど
その環境への配慮から
期間限定公開になさっているのかもしれません。
美しい瑠璃の庭と苔庭、美術館鑑賞も併せ晩秋の八瀬を楽しむ、旅の一日でした。
八瀬 比叡の里 あざみで 鮎蕎麦をいただきました。
比叡山の湧水をいただき
アユの焼いて焚いたんが2尾の、 おすすめ 鮎蕎麦。
店主はご高齢ながら、ほほえましいご夫婦。お客さんもつられて笑いが伝染 ♪
あたたかい雰囲気と、鮎蕎麦もまた 京都での忘れられない思い出となりました。
かえりはレトロな叡電で出町柳まで戻り、糺の森をみやりながら
針路は、銀閣寺道へ。 今度は、改修中じゃないことを祈って。
▼京都 八瀬大原 瑠璃光院
秋の特別拝観 拝観料2000円
平成28年10月1日ー12月4日
京都府京都市左京区上高野東山55
叡電 「八瀬比叡山口駅」下車 徒歩約5分