2017年 05月 29日
新緑の、京都 ~建仁寺から 下鴨茶寮
こころ静かに、潮音庭(ちょうおんてい) ー三連の庭ー 。 中央に三尊石、東に坐禅石。 あおもみじも美しい季節です。 建仁寺方丈の大雄苑も雄大ですが、本坊中庭の潮音庭はなにか心が落ち着く場所でもあります。 四方正面。
ちょうど、4年前の同じ季節、雨あがり。 こちらのお茶席で細川元総理と偶然 相席となり、細川さんのお茶碗で一服いただいたのが忘れられなくて、やっぱりこちらは何だか特別な場所。 そして、この日も 雨あがりでした。 朝から鞍馬を予定していたのですが、お天気をみて しっとり祇園へ。 雨あがりとなれば、あのお庭へ、お連れしたい! 潮騒の、聴こえる境地やいかに。
〇△□乃庭 地(□)、水(○)、火(△)
風神雷神図屏風【国宝】俵屋宗達筆 高精細デジタル複製 潮音庭の緑が映りこんでいます。 こちらの御朱印帳は、前回買い求めて、すでにいっぱいになって保管しています。 上質な紙質と、デザインも素敵な御朱印帳でした。
花頭窓より、方丈庭園 大雄苑
田村月樵(たむら げっしょう)の 大硯。 今回、あるところで月樵さんの仏画も拝見したので、急に親しみが湧いてきました。 硯に蛙さん。 ユニークな大硯。
茶席「東陽坊」と 建仁寺垣 前回、それと認識していなかった建仁寺垣。訪れるたびに、発見がありますね。
雲龍図 【重文】 高精細デジタル複製 海北友松筆 大方丈障壁画 オリジナルは ちょうど国立博物館で展示中でした。 圧倒的スケールで見事です。 このデザインの御朱印帳も人気ですね。
法堂 天井画 小泉淳作筆「双龍図」 (2002)
塔頭 両足院の特別公開、はじまりましたね。半夏生をみにまた、いつか。
さて、雨もすっかり上がり 京阪で出町柳に移動。 糺の森を歩きたかったので。 その前に 下鴨茶寮で、お昼をいただきました。
やはり、この季節は鰆ですね! やまもも添え。
お出汁でいただく、椀もの♥
意外(?)や 笹の器に入った、お茶請け5種に感動しました。ひとつ一つご説明いただいたんですが。なんと表現したらよいのでしょう ? 和の食材を使っているのにコクある洋菓子のようでもある。こういった、お茶請けは、渋々のお茶がよく合いますね。
■先附:よもぎ豆腐、生雲丹
■八寸:壬生菜煮浸し、穴子寿司、厚焼玉子、子持ち昆布、丸十、毛蟹トマト、車海老
■椀物:海老真丈
■造里:鯛・鮪・魬 ... だったでしょうか。
■焼物:鰆柚庵焼、花酢蓮根
■鉢 :賀茂茄子、伏見唐辛子、小芋、煮おろしかけ
■食事:御飯、ちりめん山椒、止椀、香の物
■水物:ブリュレ、メロン、ブラッドオレンジ
■お茶請け
テーブル席でしたが、お庭の緑も美しく ゆったりとお食事できました。
今年のおせちは、下鴨茶寮。何度かお世話になっているのでいつか、伺ってみたいと 糺の森とセットにしてこの日の予定を組みました。ミニ懐石と、いっても 結局2時間弱滞在。 気ぜわしい旅人にとって、並んでいただく一杯のお丼も、二時間かけてお昼 というのも少々覚悟が。 それによって予定がおして、急きょ変更など ... そういったことをふくめて旅の思い出。 季節を感じる食、は はずせませんねー。 暖簾の前で、例によって記念撮影。お若い仲居さん方には、とくに親切にしていただきました。 おみやげに、粉山椒ならぬ、粉醤油を ♪
■建仁寺 京都市東山区大和大路四条下る小松町
○市バス206系統 100系統 「東山安井」「四条京阪」「祇園」バス停
○京阪電車「祇園四条」
■下鴨茶寮 京都府京都市左京区下鴨宮河町62番地
○京阪電車「出町柳」
さて、5月も最終週。わたしなりに 今月をまとめよう週間。 よい、一週間を ♥