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春、京都へ 「正伝永源院」 再会の、襖絵


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建仁寺塔頭、正伝永源院。
春の特別拝観に伺いました。
池泉鑑賞式庭園は しだれ桜から青モミジの美しい季節へと。







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元は「正伝院」と 細川家菩提寺「永源庵」の二か寺であり
波乱万丈の縁起から、時を経て融合。
相対し、四季折々を感じることができる植栽で
穏やかで、それは品を感じる正伝永源院。


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襖絵は細川護熙氏揮毫による「四季 山水図」より。
春の宵、夏の北山杉、夜桜、霧 ... いずれも味わい深くうっとり。
...
この景色は、はじめてではないような。
えっ デジャブ?

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数年前の建仁寺本坊にて。
雨の「潮音庭」。 三尊石のむこう、借景として
あちらの奥に一連の東山。この襖絵に出逢っていたのでした。(2013年5月)


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あの時はお茶室で ... 偶然に細川護熙氏と同席させていただき
作陶家でもいらっしゃる 細川さんのお茶碗でいただいたお抹茶。
どんなお茶碗だったかも、思い出せないほどの大汗茶会。

あわせて『襖絵と屏風の世界』で
こちらの四季山水図が披露されていました。
奉納なさったと伺っていたので、てっきり本坊かと。わたしの勘違い。

東山の夜桜。ほのかに浮かび上がるさくら色がなんとも色気のある景色です。
「知音」  印象的だった 引手は 調べてみましたら黒柿。

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正伝永源院のパンフには
平成二十五年三月に襖絵二十四面が奉納されたということです。
「知音」と、 「秋氣」 (左端にちらりと ...)
建仁寺本坊でこの襖絵を拝見したのが、その二十五年の五月。


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日記も遡れますが
ブログ、というのはこういう時にありがたいものです。
あーー、あれからもう5年も !






ちなみに 御朱印帳にもなっている 冬「聴雪」は、
どこにありますか?と伺ったら

季節によって入れ替えているので
秋の特別拝観で拝見できるかもしれない、とのこと。


夏、 滝ひとすじの涼やかさ
「渓聲 けいせい 北山杉の木立の間を 霧が流れる情景。

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さて、縁起を少し。
お寺を再興したのは
織田信長の弟、 織田有楽斎。
となれば、井上順さんの顔が浮かんでしまう。 (笑。「真田丸」
像を拝ませていただきましたが、なんとなく似ている (井上順さんが !)

ドラマを通してではありますが
処世術に長け、策士のように思ってしまっていたけれど
親族身内が敵味方に分かれ、明日をも知れぬ。
戦乱の世ですから。

風雅なお方だったのですね。
優美な林泉と茶亭「如庵」、客殿、庫裏を完成したのち
七十五年の生涯を閉じるまで、茶道三昧、悠々自適の生涯を
この寺で送ったそうです。

東側に墓所があり
織田家と、細川石に手を合わせました。


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茶亭「如庵」

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揮毛は 細川護貞氏

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本家と瓜二つ


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お庭では、ホトトギスのさえずり。
そして、
こちらは 御朱印帳が美しいのですよね ... 
寺宝、狩野山楽の襖絵の図案。
黄金色に 輝くような光を放つ 「蓮鷺図」

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細川護熙氏の「聴雪」はシルバーが素敵。
迷ったのですが、今回は「蓮鷺図」の方を選びました。
いずれも、特別拝観時でしかいただけませんが
紙質もよく、とにかく美しいのです !


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ちょうど昨年の 下鴨神社でいただいた 御朱印帳がおわったばかり。
南禅寺の「群虎図・水吞の虎」と並行して、使いたいと思います。
御朱印帳は、京都のものが好き !
塔頭めぐりは、公開時期も限られますが旅の楽しみのひとつ。


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襖絵の夜桜と、現実のツツジが交差する光景。
潮音庭の三尊石の借景となった 夜桜も、また同じ絵。
こうやって、書きながら記憶や写真をたどってみると

もしかしてオープンしたての平成知新館の広いホールで、
拝見したかも ...


ふたたび、この襖絵に逢えるような気がしてきました。
別の場所で。

おめにかかれるといいな。




臨済宗大本山建仁寺塔頭 正伝永源院 

2018年4月10日ー5月6日
春の庭園特別公開
寺宝展
つつじと春の庭園特別公開
細川護熙氏 揮毫襖絵公開


京都市東山区大和大路四条下ル4丁目小松町586
京阪「祇園四条」下車 徒歩5分



by Jasmine_style | 2018-04-23 14:55 | 京都 | Trackback | Comments(0)

Que Sera Sera ♡ 二拠点生活の日々 備忘録として綴っております。        Hiroshima JAPAN


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