2009年 10月 20日
秋の京を歩く vol.2重森三玲@東福寺
紅葉の季節を前に 静かに京都を巡ります。
平等院から奈良線を京都に戻る途中 東福寺駅で下車。
vol.1 平等院鳳凰堂

八相の庭 北庭
臨済宗 東福寺派大本山 東福寺
京都市東山区本町15丁目
今回の旅で一番出逢いたかった風景。
ウマスギゴケの緑との対比も美しい敷石は
もと恩賜門に使われていたもの。
今でいうところのリサイクル ? が功を奏して蘇った石たち。
丸刈りのサツキ
背景の紅葉が色を増すころの色彩
想像力をかきたてられる 北庭です。
奈良の東大寺 興福寺 から一文字ずつとって
名づけたそうな 東福寺。
京都最大の大伽藍を誇る東福寺にある
作庭家 重森三玲氏 "八相の庭" に会えるのを
楽しみに訪ね来ました。(1939年 作庭)
重森氏の作庭巡りのデビューは 東福寺 八相の庭から。


奥にある広縁よりゆったりと眺めることができます

印象的な庭
北斗七星に見立てた石は 東司の柱石の余石を利用
後方に天の川を表す生垣
夜空が足元に広がるかのような小宇宙...

田園風景を抽象化
さつきの刈り込みも美しい
奥には 通天台より渓谷や通天橋をながめ
紅葉の季節はこれまた絶景でしょうね
静寂の中 いつまでもここにいたい
方丈(禅宗寺院僧侶の住居)を取り囲む庭園を
禅宗寺院ではよく拝見しますが
方丈の四方 東西南北に庭園をめぐらせたものは
東福寺の方丈のみ とか。
近代禅宗庭園の白眉です。
時がたつのを忘れる瞬間。
三門は最大級

威容を誇る法堂 人の姿が豆のように見えます..

通天橋を渡り 開山堂へ



普門院 庭園

秋の木漏れ日の中
紅葉シーズン直前
ごったがえす前の境内は
庭園や境内を静かに鑑賞するには一番いい季節かもしれません。

同じく重森氏作庭の光明院波心庭がほど近く。
お名残惜しいけれど
東福寺をあとに。
京都御苑拝観時間が近づいてきました。
相方と今出川で合流します。
現実に戻って 急がなくっちゃ。

