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『 黒蜥蜴 』

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妖しげで 美しい 
立ち居振る舞い 所作 会話 にいたるまで。





『 黒蜥蜴 』
一度は観ておきたいと思った舞台でした。
3年前 『 双頭の鷲 』 を観劇して以来の 美輪明宏さんの舞台。

ゴールデンエイジ に紛れ込んだかのような
豪華絢爛な舞台 衣装 装飾品
遠目に観ても それとわかる まばゆい宝石 
そして 人間椅子 恐怖美術館 にいたっては
その独特の世界観に はまってしまいそう。
まるで真夏の夜の夢のようにすぎていった 
全3幕 3時間半の公演 です。



お相手役の木村彰吾さんは 明智小五郎より雨宮のイメージでしたが
往年のスターらしい佇まいに落ち着きが加わり 
エネルギッシュな明智を演じ切られました。
なんといっても 美輪さん(緑川夫人 実は黒蜥蜴)とのからみは
観ていてドキドキさせられる。
そして 白川和子さん(ひな 実は青い亀) も よかったー
「鷹○橋でお好み焼き屋を ...」 なんて。 
地方ネタ 笑いのツボが用意されて 笑ったわらった。


緑川夫人から 早苗に 掃除婦に 黒蜥蜴に。 
衣装のはや代わり 変装。
それに呼応してかわるキャラクター
上品なゆらぎのある女性の声から 
腹の底から響くような凄みのある男声。
派手にキメて サッと幕が下り ハイ intermission 
一連の流れが 潔い !
あの緊迫感 おそらく流れる空気 香りもそうだと思うけれど
五感で感じられるのは 舞台観劇 ならではの醍醐味かと思います。

プロローグ エピローグ

それにひきつづき
(スタンディングオベーションで音楽の記憶がとんでしまったけれど)
多分 カーテンコールでも流れていた
ドヴォルザークのもの哀しいメロディーに乗せて
余韻が続くのでした ...

「スラブ舞曲 Op.72-2」

このメロディーが流れると 思い出すのです。
ロマンチックでもなんでもないのだけれど
中学2年の時の 吹奏楽コンクール。自由曲に この曲を先生が採用された。
先生 スラブに思い入れが おありだったのだろう、 熱血指導
この曲が流れるとその当時の記憶が蘇ってしまうのも 音楽のなせる業かな。
これからは スラブを聴くと黒蜥蜴を思い出すのだろうか  (゜∀゜); 
それほどイメージがぴったりでした



楽しみにしていた カーテンコールは
神々しい のひとこと。
カーテンコールで涙する という経験も稀なことです。

最後まで席を立てないですね。



折りしもサッカー日本代表がW 杯出場を決めた夜 でした

■ 『 黒蜥蜴 』 
原作 江戸川乱歩 / 脚本 三島由紀夫 /
演出・衣装・音楽・美術 美輪明宏

広島アステールプラザ 大ホール 
2013/6/4 18:00 開場  18:30 開演~22:10 終演
by Jasmine_style | 2013-06-11 12:30 | 感動するもの | Trackback

Que Sera Sera ♡ 二拠点生活の日々 備忘録として綴っております。        Hiroshima JAPAN


by jasmine_style
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