2019年 07月 19日
『松方コレクション展』 ~国立西洋美術館
国立西洋美術館開館60周年記念
松方コレクション展
国立西洋美術館
2019年6月11日~2019年9月23日
国立西洋美術館は1959年 フランス政府から日本へ寄贈返還された
「松方コレクション」(当時株式会社川崎造船所の社長であった故松方幸次郎氏が
ヨーロッパ各地で集めた絵画、彫刻等)を 保存、公開するために設立されたそうで
今回の展覧会は開館60周年記念ということでした。
正面よりピロティへ。 ル・コルビュジエの建造物、美術館というだけで
それはもうワクワクしてしまいます。
時代の波に翻弄されながら散逸したコレクションでしたが
今回の展覧会では時代を旅しながら 松方氏のコレクションを楽しみます。
モネの《睡蓮》で 幕を開けた展覧会。 なんともいえない、ブルーグリーン。
パリの部屋では 最高潮。
ルノワール 《帽子の女》《アルジェリア風のパリの女たち》 ゴッホ《アルルの部屋》《ばら》 ピカソ、ゴーガン、セザンヌ ...
松方氏の情熱は絵画だけにとどまらず
タペストリーや家具、彫刻など、あわせて1万点に及んだと聞きます。
10年の歳月をかけたコレクション。
ひろく多くの人々にその作品を公開する美術館をつくりたい
そういった理想や気概が その美しい建物と合わせて体現された美術館でした。
終幕は 2016年に発見されたモネの《睡蓮、柳の反映》
こういう時に アートスコープがあれば! と思いました。
いや、今までも何度も思っていながら ...
冬の神戸、白鶴美術館で 御親切にもルーペをお貸しいただき感動しましたもの。
そういうことはまずないので。
帰ってからアートスコープを注文しました
直線的で美しい外観は ル・コルビュジエ氏による設計。
建物の外観は 洗練されています。うめつくされた玉石は 灰緑にもみえます。
パネルも中2段をレギュラーサイズとしたら 上にいくほど高さをつめ
遠くから見ると 奥行きや躍動感があり ありそうでない、造形に感動。
実は、従姉からお勧めの展覧会情報で『松方コレクション』のことを
聞いていたので 滞在中に行けるといいな、と。
まさか東京都美術館のそばとは知らなかったのです。
あの、国立西洋美術館が!
クリムト展のことばかり調べていた、というのもあるけれど
それほど疎かったのですが 笑。 ラッキー。
前庭彫刻
《カレーの市民》Burghers of Calais オーギュスト・ロダン
大量のガーデニング資料を拝見した時に
こちらの彫刻の前(階段状)に 寄せ植えを配した写真に見覚えがあります。
傾斜プランターを使ったハイセンスな淡い色合いの寄せ植えだったと記憶しています。
《地獄の門》The Gates of Hell オーギュスト・ロダン
《弓をひくヘラクレス》 Hercules the Archer エミール=アントワーヌ・ブールデル
《考える人》(拡大作)The Thinker(Enlarged) オーギュスト・ロダン
建物内部も興味深いものでしたが 閉館時間が迫っていたので
松方コレクションに注力。モダン・ウーマン展も開催中。白い芙蓉が咲く季節。
向こうに見えるのは 東京文化会館
広島に帰ってから、ぼちぼちと 郵便物を整理していました。
昨夜ようやく開封したのが おそらく6月下旬か7月にはじめに届いていたであろう
アロマ環境協会(AEAJ)機関誌。
話題が幅広く 毎回読みごたえがある機関誌ですが 驚きました。
ページをめくると 松方コレクションではないか !
絵画鑑賞からイメージする香りのおはなしでした。
観てきたばかりなので 。 先に読んでおきたかったなー
ちなみに、わたしの好きなゴッホの《ばら》からイメージするかおりは ...
ある先生の 香りレシピも紹介されていましたが 自分ならトップノートは〇〇で、
などと 想像が膨らみます。
今後は、アートスコープを 絵画鑑賞のお伴に と
香りをイメージしながらの鑑賞も。
なんて(帰ってきてから)思いました。
■国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7番7号